购买
下载掌阅APP,畅读海量书库
立即打开
畅读海量书库
扫码下载掌阅APP

1.3 本研究の概要

本研究は日本語の自動詞構文·他動詞構文の拡張に関わる言語事象を広く取り上げ,典型的自動詞構文·他動詞構文から拡張されるメカニズムを認知言語学的観点から解明を行った。また中国語の典型的,拡張的自動詞構文·他動詞構文と比較対照することによって,二言語間における基本的事態認識の言語化の相違を明らかにした。

第 1 章で認知言語学の事態認知モデルや基本的な理論を述べた後,第 2 章から第 7 章では認知言語学の枠組みを適用し,日中両語の自他動詞構文の特徴や拡張事例の動機づけなどについて対照分析し,体系的な説明を行った。

第 2 章では 「太郎がグラスを割る。」のような <変化> と <因果関係> を反映する他動詞構文のカテゴリー化を行い,中国語における高い 「他動性」を有する “把”構文との対照を行った。行為と結果との関係の緊密度によって,日中両語における典型的他動詞文から 「非意図的な他動詞文」など周辺的な他動詞文への拡張の方向と程度が異なっているということを提示した。

第 3 章では 「大水が家屋を押し流した。」のような無生物名詞句を主語にとる他動詞文という文法現象を取り上げ,認知言語学という研究プログラムによりその成立要因を分析した。また無生物主語他動詞文における日中両語の対応形式の違いに基づいて,無生物主語に係る日中両語の 「捉え方」の違いを明らかにした。

第 4 章では 「グラスが割れる。」のような対象物の非自律的な変化を表現する自動詞構文の特徴づけを行い,自動的事象変化の言語化において,日本語は自動詞文として,中国語は自動詞文だけでなく,他動詞文や受動文などの構文にも言語化される傾向にあることを示した。

第 5 章では 「いくら押しても窓が開かない。」のような自動詞による無標識の可能文を取り上げ,その成立には 「自動詞の意味的条件」と 「可能の語用論的条件」という二つの側面から規定されていると提示した。また <不可能> を表わす場合の中国語の可能表現形式と対照し,両形式の言語化の仕組みの違いを考察した。

第 6 章で意味と形式が対応しないとされる日本語のヲ格名詞句を伴う自動詞構文(「仕事を終わる」「歩道を歩く」「首を垂れる」など)が成立するための意味的·認知的要因を分析し,その成立はヲ格名詞句の 「対象性」及び主体との 「一体化」によって特徴づけられ,「ヲ格+自動詞」文の 「他動性」の実現は<主体性> <対象性> <支配性> という三つの要因によって動機づけられていると提案した。

第 7 章で 「ヲ格+移動動詞」構文が反映した 「移動」事態の言語化について考察し,日中両語の移動動詞の語彙化パターンや分布状況の違いを数量的な統計によって分析した。日中両語の移動動詞を 「様態動詞」と 「経路動詞」に分類し,日本語は経路動詞の使用が多く,中国語は様態動詞の使用が多いと示した。

第 8 章の結論では事態関係と 「捉え方」及び言語形式という三者の対応関係において,日本語は <因果関係> の一部だけが言語化されるところが特徴的であるのに対して,中国語は <因果関係> の全体が言語化され,事態と 「捉え方」及び形式との間に高い類像性(iconicity)を示しているという日中両語の相違を示し,日中両語において <因果関係> が自動詞·他動詞構文として言語化されるメカニズムのモデルを提示した。 JIhJN4o1A1LhxXntFppLwLWEJFKvJo0iT79wjzs0GWBhWr2LpoE/ZpFUDFJYNWl/

点击中间区域
呼出菜单
上一章
目录
下一章
×