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1.1 本研究の目的

日本語では因果性が係わる事態の言語化において、(1)のような典型的他動詞構文や(2)のような典型的自動詞構文が用いられる。しかし一方,典型的形式のパターンから逸脱した,他動詞·自動詞らしさに欠けた他動詞·自動詞構文も存在する。例えば,(3)のような非意図的他動詞文,(4)のような自動詞による無標識の可能文,(5)のような意味的に自動詞でありながらヲ格名詞句を伴う自動詞文などである。

(1)a.太郎がグラスを割る。

b.子供がおもちゃを壊す。

c.猟師が熊を殺す。

(山梨 1995:239)

(2)a.グラスが割れる。

b.おもちゃが壊れる。

c.熊が死ぬ。

(3)子供がお金をなくす。

(山梨 1995:240)

(4)いくら押しても窓が開かない。

(ヤコブセン1989:240)

(5)a.一郎は選手生活を終わった。

b.一郎が勝手に座席を替わった。

c.子供が横断歩道を渡る。

(須賀 1981(須賀·早津 1995 所収):123 ~ 132)

このような 「形式と意味の非対応現象」は日本語を第二言語として学ぶ学習者にとって学習の妨げとなりうるものであり,特に日本語と異なる言語化のメカニズムをもつ中国語母語話者にとっては習得困難点である。本研究はこれまで十分に解明されてこなかった日本語における自動詞·他動詞構文の 「形式と意味の非対応現象」に包括的な説明を与え,自動詞·他動詞構文の言語化のメカニズムにおける中国語との相違を提示し,日本語と日本語教育研究に資することである。

本研究は認知言語学の理論を分析の枠組みとしている。これらの構文の成立要因を認知言語学的観点から明らかにしたことによって,日本語学習者により自然で,洞察的な方法で自動詞·他動詞構文を学習する指針を与えると考える。また中国語との対照で日中両語の同一事態に対する捉え方の違いを明らかにしたことによって,中国語を母語とする学習者に中国語との相違を理解する手助けを与えるものと考える。 g2wmWRoVyHpeR4plefPQE3vjMIzHolNm4XZgF0oIHkhpSnpy0KYF4jrrOZwOgYRR

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