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はしがき

本書は 、著者が東北大学大学院国際文化研究科に提出した博士学位論文「学習動機と学習行動の変化―中国の大学の日本語学習者を中心に―」をもとにまとめられたものです。著者の大学院時代の指導教員として 、今回の刊行を大変喜ばしく思っています 。

著者の王俊さんは 、中国武漢の名門華中科技大学の出身で「、国家建設高水平大学公派研究生」として2013年10月に来日し 、国際文化研究科の研究生となりました。2014年4月に同研究科の博士後期課程に入学し 、それ以来、その小柄で華奢な外見からは想像できないような強靭な意志力と忍耐強さで自身の研究テーマを追究し 、精力的に研究成果を発表し続けました。2015年4月からは東北大学総長奨学生となり 、3年間の期限内に大部の博士論文を書き上げ 、2017年3月に学位を授与されました 。

王さんの研究は 、日本語学習者の学習過程を2年以上の長期にわたって動的に捉えた質的研究として前例のないものであり 、また 、中国の双学位日本語学習者を対象として取り上げた初めての研究でもあります。学習者の動機や行動についての直接的な情報を得るために 、自由記述式アンケート調査、インタビュー 、学習日記、授業観察などによってデータを収集し 、質的記述的研究方法やケーススタディの手法により論述し 、双学位日本語学習者の学習軌跡を分析する際には修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチも採用しています。また 、学習動機に関する研究は複数の分野にまたがっているため 、種々の学際的な理論を取り入れ 、中国語を母語とする日本語学習者の学習動機と学習行動の変化過程を総合的かつ綿密に考究しています 。

私は王さんの指導教員となった時点で既に30年近くの留学生への日本語教育経験がありましたが 、留学生のほぼ半数を占める中国からの学生たちが 、国で日本語を学ぶ際にどのような学習環境にあってどのような経験をし 、どのような思いを持っているのかについて 、王さんの研究を通して初めて鮮明なイメージを持つことができました。日本で中国からの留学生を受け入れている大学の教員にぜひ読んでほしい論文だと思いました 。

本書は中国語での出版となり 、中国の大学で日本語を教えている先生方をはじめ 、中国の大学教育に関わる 、あるいは大学教育に関心を持つ多くの方々の目に触れることになると思います。王俊さんの研究成果がこのような形で結実し世に広まることに心から祝福の意を表し 、今後の研究者・教育者としてのいっそうの活躍を期待して 、小文の結びとさせていただきます 。

佐藤勢紀子
東北大学名誉教授
2021年6月 wf2vRLlxAI2hmSr6CA8vVtE6L/ORg0MHc03AB22geFBpf9hgJhvUeaEIdR6y8Riy

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