Ⅲ.作文(25点)
46.次の指示にしたがって、450字~500字の作文を書きなさい。
中国語に「换位思考」という言葉があるが、相手の立場になって物事を考えることである。これについてどう理解しているか。例を挙げながら、自分の考えを作文に書きなさい。
注意:①漢字を使うべきところは漢字を使うこと
②「だ・である」体で書くこと
范文
結 論 から 言 えば、 完 璧 に 相 手 の 立 場 になって 物 事 を 考 えるのは、 人 間 には 不 可 能 なことである。 人 間 は 主 観 を 通 してしか 物 事 を 判 断 できない。いくら 相 手 の 立 場 に 立 とうとしても、それは 自 分 の 主 観 を 通 して 相 手 の 立 場 を 考 えているに 過 ぎない。
例 えば、 友 人 と 同 じ 試 験 を 受 けて 自 分 だけが 合 格 したとする。 不 合 格 になった 友 人 はさぞ 力 を 落 としているだろうと 考 え、その 友 人 の 前 では 喜 びを 見 せないようにする。しかし、 友 人 は、 自 分 が 不 合 格 だった 試 験 に 合 格 したのになぜ 喜 ばないのか、 合 格 して 当 たり 前 だと 思 っているのか、 私 の 無 能 をあざ 笑 っているのではないかと 思 うかもしれない。つまり、 深 く 考 えず「 相 手 の 立 場 になって 物 事 を 考 える」を 実 践 することは、 単 なる 自 己 満 足 の 結 果 を 産 む 危 険 性 をはらんでいるのだ。
相 手 の 立 場 になって 物 事 を 考 えると 言 うのはたやすいが、どのように 行 動 するかは 慎 重 に 考 えなければならない。 自 分 が 良 かれと 思 ってした 行 為 が 恩 着 せがましく 受 け 取 られたり、 全 く 的 外 れな 行 いだったりする 可 能 性 がある。 主 観 でしか 判 断 できないなら、それを 逆 手 に 取 ることこそ「 相 手 の 立 場 になって 物 事 を 考 える」を 実 践 する 鍵 ではないだろうか。「 自 分 がされたら 嫌 なことを 相 手 にしない」ただそれだけで 良 い。
听范文 看译文
重要词汇
完 璧 完美的 | 恩 着 せがましい 施恩图报 | 的 外 れ 偏离靶子,偏离目标 | 逆 手 に 取 る 反向操作
亮点句型
~に 過 ぎない 不过是 | ~ようとしても 即便想要做某事
佳句仿写
1 結論から言えば、完璧に相手の立場になって物事を考えるのは、人間には不可能なことである。
2 相手の立場になって物事を考えると言うのはたやすいが、どのように行動するかは慎重に考えなければならない。
佳句拓展
1 换位思考的实质就是设身处地想人所想,理解至上。
相 手 の 立 場 に 立 って 考 えることの 本 質 は、 他 人 の 立 場 に 身 を 置 いて 考 え、 理 解 することが 一 番 だ。
2 换位思考是一种理解,也是一种关爱。
相 手 の 立 場 で 考 えることはその 人 に 対 する 理 解 であり、 親切心 でもある。
3 人们看待事物、处理问题,习惯于主观地思考。
我々 は 物 事 に 対 処 する 時 、 主 観 的 になりがちだ。
4 每个人的生活环境、阅历不同,工作能力和经验也不同。
どんな 人 でも 生 活 環 境 や 知 識 は 異 なっており、 仕 事 の 能 力 や 経 験 も 同 じではない。
5 所以人们观察事物的角度、分析问题的思路千差万别。
だから 物 事 を 観 察 する 角 度 や、 問 題 を 分 析 する 思 考 回 路 も 千 差 万 別 だ。
6 面对某一问题时,不能仅仅从自己的利益得失出发去考虑。
何 か 問 題 に 遭 遇 した 時 、 自 分 の 利 益 や 損 得 勘 定 のみを 基 にして 考 えてはならない。