(波多野誼余夫·高橋恵子『文化心理学入門-子どもと教育』岩波書店による)
問1「 こうした仕組み 」とあるが、どんな仕組みか。
問2 この文章で紹介されている実験では、まず初めに、何をしたか。
問3「 突然大きな音をたててみる 」とあるが、これは何のためか。
問4 ( ) に入る最も適当な言葉はとれか。
問5 この実験では、どのようなようすが確認されたか。
解题 問1「 こうした仕組み 」とあるが、どんな仕組みか。
难度:★★★
方法
第一种方法:先看文章
本题考查的是指示代词。
根据准则“重顺序,就近找”和“中心点,前后处”,指示代词所指代的内容通常在带下画线的句子的前面,但不在状语从句里。
根据准则可以判断出带下画线的句子前面的「乳児が、 他者を利用して必要な知識や技能を学ぶ のはきわめて自然なことだと思われる。こうした仕組み」是重点句。符合重点句表述的是选项1。
明解1○
乳児がまわりの人々を利用して学習する仕組み
1.找关键词
「乳児が」
2.确认搭配
文章中的搭配是「 乳児が 、 他者を利用して 必要な知識や技能を 学ぶ のはきわめて自然なことだと思われる」,选项中的搭配是「 乳児が まわりの人々を利用して学習する 仕組み」,搭配正确,并且符合 “重顺序,就近找”的准则。
2×
乳児がおとなの表情とおなじ表情を作る仕組み
1.找关键词
「おとなの表情」
2.确认搭配
文章中的搭配是「3ヵ月頃には おとなの表情 と同じ表情をつくり 」,选项中的搭配是「 おとなの表情 とおなじ表情を作る 仕組み」,搭配正确。但是,首先关键词所在位置离带下画线的句子较远,违反了 “重顺序,就近找”的准则;其次选项的内容是「乳児」的定语,而不是问题中所提的机制。
3×
乳児が人を注視し、人の動きを目で追う仕組み
1.找关键词
「人を注視し」
2.确认搭配
文章中的搭配是「生まれてすぐから 人を注視し 、 人の動きを目で追い 」,选项中的搭配是「 人の動きを目で追う 」,搭配正确。但是,首先关键词所在位置离带下画线的句子较远,违反了 “重顺序,就近找”的准则;其次选项的内容是「乳児」的定语,不是问题中所提的机制。
4×
乳児が相手の感情を理解するための仕組み
1.找关键词
「相手の感情」
2.确认搭配
文章中的搭配是「半年もたつと 相手の感情 も わかり始める ような 乳児が 」,选项中的搭配是「 相手の感情 を 理解する ための」,搭配正确。但是,首先关键词所在位置离带下画线的句子较远,违反了 “重顺序,就近找”的准则;其次选项的内容是「乳児」的定语,不是问题中所提的机制。
解题 問2 この文章で紹介されている実験では、まず初めに、何をしたか。
难度:★★★★
方法
第一种方法:先看文章
本题考查的是「実験」的最初步骤。
在第二段找到「実験」后,根据准则“重点句,接续词”,可判断出「 たとえば 、子どもが 実験室に なじんで(注4)母親といつものように遊んでいる状態になった時に」是重点句。再根据准则“有注释,一定读”,注释的解释是「 慣れて 」。因此,符合重点句表述的是选项4。
明解 1×
子どもを実験室に入れ、大きな音をたてて遊んでもらった。
1.找关键词
「実験室」
2.确认搭配
文章中的搭配是「子どもが 実験室 になじんで母親といつものように 遊んでいる 状態になった時に、突然 大きな音をたててみる 」,选项中的搭配是「 大きな音をたて て 遊んでもらった 」,和文章中的搭配前后顺序不一致,不符合“重顺序,就近找”的准则。
2×
子どもを実験室に入れ、ハイハイや歩行ができるか確かめた。
1.找关键词
「実験室」
2.确认搭配
文章中的搭配是「子どもが 実験室 になじんで 母親といつものように遊んでいる 」,选项中的搭配是「子どもを 実験室 に入れ、 ハイハイや歩行ができるか 確かめた」,搭配错误。
3×
子どもが自分の母親以外の人にも慣れていっしょに遊べる状態にした。
1.找关键词
「母親」
2.确认搭配
文章中的搭配是「子どもが実験室になじんで 母親 といつものように遊んでいる 」,选项中的搭配是「子どもが自分の 母親 以外の人にも 慣れていっしょに 遊べる 状態にした」,搭配错误。
4○
子どもが実験室に慣れて母親といつものように遊び始めるのを待った。
1.找关键词
「実験室」
2.确认搭配
文章中的搭配是「子どもが 実験室 になじんで (注4) 母親といつものように遊んでいる 状態になった時に」,根据准则“有注释,一定读”,注释为「なじむ: 慣れて 落ち着く」,选项中的搭配是「子どもが 実験室 に慣れて母親といつものように遊び始める のを待った」,搭配正确。
解题 問3「 突然大きな音をたててみる 」とあるが、これは何のためか。
难度:★★★★★
方法
掌握心理学文章的特点
以心理学为代表的科学类文章都具有“设定状况,比较不同”的特点。另外,心理学文章的调查对象一般都是孩子而不是父母或老师。
明解 1×
母親が子どもにどう対応すべきか判断できない状態にするため
1.找关键词
「母親が」
2.确认搭配
首先,心理学文章的调查对象不是母亲,因此选项错误。
其次,文章中的搭配是「母親の顔を見る」「母親に恐怖の表情」「母親に近づいたり」,它们的主语都是孩子;选项中的搭配是「母親が子どもにどう対応すべきか」,它的主语是母亲,搭配错误。
2×
子どもが自分で母親のところまで移動できるかを確認するため
1.找关键词
「移動」
2.确认搭配
文章中的搭配是「ハイハイや歩行によって自分で 移動 が できるようになった子ども 」,选项中的搭配是「子どもが自分で母親のところまで 移動 できるかを確認する 」,搭配
错误。
3○
子どもが自分ではどうしたらよいかわからない状況を作るため
1.找关键词
「状況を作る」
2.确认正误
符合以心理学为代表的科学类文章所具有的“设定状况,比较不同”的特点。
4×
母親が子どもにどんな表情を見せるかをくわしく調べるため
1.找关键词
「母親が」
2.确认搭配
首先,心理学文章的调查对象不是母亲,因此选项错误。
其次,文章中的搭配是「母親の顔を見る」「母親に恐怖の表情」「母親に近づいたり」,它们的主语都是孩子;选项中的搭配是「母親が子どもにどんな表情を見せるか」,它的主语是母亲,搭配错误。
解题 問4 ( ) に入る最も適当な言葉はどれか。
难度:★★★
方法
第二种方法:先看选项
本题是填空题。
根据准则“先读短,后读长”和“读选项,寻不同”可知,选项1、2、4是消极的表情,而选项3是积极的表情。文章中「母親に恐怖の表情。 ところが 、母親が ( ) を見せる」的关键词是接续词「ところが」,需要选择与「恐怖」相反的表情,因此正确的是选项3。
明解 1×
あわてた表情
2×
厳しい表情
3○
笑顔
4×
涙
解题 問5 この実験では、どのようなようすが確認されたか。
难度:★★★★★
方法
第一种方法:先看文章
本题考查的是实验的结果。
最后一题根据准则“首观点,尾总结”, 可判断出文章的最后一句「子どもが自分では処理できない事態になると、まわりの人々、とくに もっとも好きな人 がいればその人の 表情を参照 して、 どうしたらよいかを判断 している」是重点句。符合重点句表述的是选项1。
明解 1○
子どもがどうしたらよいか判断できなくなったとき、親しい他者の表情を参照して行動を決めるようす
1.找关键词
「どうしたらよいか判断」
2.确认搭配
文章中的搭配是「 子どもが 自分では処理できない事態になると、 まわりの人々、とくにもっとも好きな人 がいればその人 の表情を参照 して、 どうしたらよいかを判断 している」,选项中的搭配是「 子どもが どうしたらよいか判断 できなくなったとき、 親しい他者の表情を参照 して行動を決める」,搭配正确。
2×
子どもが自分では処理できない事態になると、まわりにいる好きな人の感情が参照できなくなるようす
1.找关键词
「自分では処理できない事態になると」
2.确认搭配
文章中的搭配是「子どもが 自分では処理できない事態になると 、 まわりの人々 、とくにもっとも好きな人がいればその人 の表情を参照して 、どうしたらよいかを判断している」,选项中的搭配是「子どもが 自分では処理できない事態になると 、まわりにいる好きな人の感情が 参照できなくなる 」,搭配错误。
3×
母親が子どもの表情を参照して、自分が子どもにどう対応したらよいかを判断するようす
1.找关键词
「参照」
2.确认搭配
首先,心理学文章的调查对象不是母亲,因此该选项错误。
其次,文章中的搭配是「 子どもが 自分では処理できない事態になると、まわりの人々、とくにもっとも好きな人がいればその人の表情を 参照 して」,选项中的搭配是「 母親が 子どもの表情を 参照 して」,搭配错误。
4×
母親がまわりの人の表情を参照して、子どもにどんな指示をしたらよいかを決めるようす
1.找关键词
「参照」
2.确认搭配
首先,心理学文章的调查对象不是母亲,因此该选项错误。
其次,文章中的搭配是「 子どもが 自分では処理できない事態になると、まわりの人々、とくにもっとも好きな人がいればその人の表情を 参照 して」,选项中的搭配是「 母親が まわりの人の表情を 参照 して」,搭配错误。
连接答案,总结主旨
问1
问题
「 こうした仕組み 」とあるが、どんな仕組みか。
“这个机制”指的是什么机制?
答案
乳児がまわりの人々を利用して学習する仕組み
婴儿利用周围的人进行学习的机制
问2
问题
この文章で紹介されている実験では、まず初めに、何をしたか。
在这篇文章中介绍的实验里,首先第一步做了什么?
答案
子どもが実験室に慣れて母親といつものように遊び始めるのを待った。
等孩子习惯了实验室后开始像平时一样和母亲一起玩耍。
问3
问题
「 突然大きな音をたててみる 」とあるが、これは何のためか。
为什么“突然发出巨大的声响”?
答案
子どもが自分ではどうしたらよいかわからない状況を作るため
为了制造出让孩子自己不知道该怎么办的状况
问4
问题
( ) に入る最も適当な言葉はどれか。
哪个词最适合填入到( )里?
答案
笑顔
笑脸
问5
问题
この実験では、どのようなようすが確認されたか。
这个实验证明了什么现象?
答案
子どもがどうしたらよいか判断できなくなったとき、親しい他者の表情を参照して行動を決めるようす
孩子在无法判断该怎么办的时候 ,会参照亲近的人的表情来决定如何行动的现象
文章具体分析
生 まれてすぐから 人 を 注 視 し、 人 の 動 きを 目 で 追 い、 3 ヵ 月 頃 にはおとなの 表 情 と 同 じ 表 情 をつくり、 半 年 もたつと 相 手 の 感 情 もわかり 始 めるような 乳 児 が、 他 者 を 利 用 して 必 要 な 知 識 や 技 能 を 学 ぶのはきわめて 自 然 なことだ と 思 われる 。
~と思われる
出生之后马上就注视人,用眼睛追寻人的动作,到了三个月左右的时候就能够做出和大人一样的表情,到了半岁就开始能够明白对方的感情。婴儿利用身边的人去学习必要的知识和技能是极其自然的事情。
こうした 仕 組 みのひとつが「 社 会 的 参 照 (social referencing)」である。
这个机制之一就是“社会性参照”。
アメリカ 合 衆 国 の 発 達 心 理 学 者 キャンポスは、 1 歳 前 後 で、ハイハイや 歩 行 によって 自 分 で 移 動 ができるようになった 子 どもの 社 会 的 参 照 のようすを 実 験 的 に 確 かめた。
美国发达心理学家坎波斯(Campos.J.J.)通过实验证明了一岁左右会爬的孩子或会走路的孩子的社会性参照现象。
たとえば、 子 どもが 実 験 室 になじんで 母 親 といつものように 遊 んでいる 状 態 になった 時 に、 突 然 大 きな 音 をたててみる。
例如,让孩子熟悉了实验室,和母亲像平时一样玩耍时,突然发出巨大的声响。
すると、それまで 遊 んでいた 子 どもは、あわてて 母 親 の 顔 を 見 る。
于是,刚才还一直玩耍的孩子会慌忙地看母亲的脸。
その 時 母 親 に 恐 怖 の 表 情 をしてもらうと、このグループの 子 どものほとんどが 遊 ぶのをやめ、あわてて 母 親 に 近 づいたり 抱 かれ たがったり した。
–たがったり → たがる+たり
–たがる
–たい
这时,如果让母亲做出恐惧的表情,这一组几乎所有孩子都会马上停止玩耍,慌忙来到母亲面前或是要母亲抱。
ところが、この 時 に 母 親 が 笑 顔 を 見 せるように 指 示 されたグループの 子 どもでは、 母 親 の 顔 を 見 て、 心 配 することはないと 判 断 したように 再 び 遊 びに 戻 ったのである。
但是,如果让母亲做出笑脸,这一组的孩子看到母亲的表情后,判断出没有什么可担心的,便又继续玩耍了。
これは 子 どもが 自 分 では 処 理 できない 事 態 になると、まわりの 人 々 、とくにもっとも 好 きな人がいればその 人 の 表 情 を 参 照 して、どうしたらよいかを 判 断 しているのだと 解 釈 できよう。
这种现象可以解释为,当孩子在遇到自己无法处理的事态时,常常会参照周围的人,特别是最喜欢的人的表情,然后判断如何采取行动。
译文
出生之后马上就注视人,用眼睛追寻人的动作,到了三个月左右的时候就能够做出和大人一样的表情,到了半岁就开始能够明白对方的感情。婴儿利用身边的人去学习必要的知识和技能是极其自然的事情。这个机制之一就是“社会性参照”。
美国发达心理学家坎波斯(Campos.J.J.) 通过实验证明了一岁左右会爬的孩子或会走路的孩子的社会性参照现象。例如,让孩子熟悉了实验室,和母亲像平时一样玩耍时,突然发出巨大的声响。于是,刚才还一直玩耍的孩子会慌忙地看母亲的脸。这时,如果让母亲做出恐惧的表情,这一组几乎所有孩子都会马上停止玩耍,慌忙来到母亲面前或是要母亲抱。但是,如果让母亲做出笑脸,这一组的孩子看到母亲的表情后,判断出没有什么可担心的,便又继续玩耍了。这种现象可以解释为,当孩子在遇到自己无法处理的事态时,常常会参照周围的人,特别是最喜欢的人的表情,然后判断如何采取行动。
作者简介
波 多 野 誼 余 夫
1935年—2006年、東京生まれ。日本の心理学者。専攻は、認知心理学と教育心理学。日本の心理学者の中で国際的にも知られた数少ない心理学者の一人。国際的な研究誌に掲載された論文多数。また、研究誌の編集委員も務めた。
高 橋 恵 子
1940年生まれ。1968年東京大学大学院教育学研究科修了、1972年教育学博士。専門は生涯発達心理学。国立音楽大学、創価大学、聖心女子大学などを経て、聖心女子大学名誉教授。